⑤「病は気から」とは
病気になって気弱になっている人を励ますのに「病は気からだよ。気をしっかりネ!」などと言ったりします。何気なく発せられる「病は気から」という言葉ですが、何故そう言われているのか、何故「病は気から」来るのか、その理由を考えたことはありますか?
普段違和感なく使われる言葉であっても、日本で昔から言われている言葉には現代人が捕らえる表面的な意味よりもっと深い意味が含まれているものです。
現代では病のことを病気といいますね。なぜでしょう?
「元気」「気力」「気持ち」「気のせい」「気遣い」「気づく」「気が合わない」etc.・・・。
日常的に使われる会話の数々に「気」という言葉を使った単語や表現は沢山あります。
これは「気」という概念があるからこそ成立し、潜在的に認識しているからこそ今でも尚自然に使われるのではないでしょうか。
病に罹った時に「もうダメぽ…」と思うか「治すもん!」と思うかで病の治癒力は変わります。
感情自体も免疫力を左右する自律神経に影響するからです。
「エー、そりゃ気のせいだよぉ」と思われますか?
では「気」とは何なのか?「気持ち」とか「気分」と表現される所謂「感情」のことでしょうか?
勿論それも含まれますが、それだけではありません。
私達人間をはじめ動物や植物も皆、細胞の集合体です。
細胞というのは、原子があってその周りに+と-の電極を帯びた分子がくっ付いて成り立っているものです。
様々な細胞が集まっているのですから、そこにはエネルギーが発生します。
そのエネルギーが私達の体を流れ、全体から放散している。それが生きている状態です。
実感しづらいとは思いますが・・・だって実際に私達は常に36度前後の熱エネルギーを有しているでしょう?
個々の細胞全てが正常な状態で機能していれば私達は健康でいられるし、細胞のどこかに異常が生じればエネルギーの流れを妨げ全体に影響します。
エネルギーですから、精神部分も肉体部分も包括しています。
精神も肉体も表裏一体なのですから、逆のプロセスも同様の結果を導くということです。
この「自分を構成している細胞達から発せられるエネルギー」を「気」と捕らえてみると、どうでしょう。
「病気」という言葉。
「気」が病んでいる状態、言い換えれば”自分のエネルギー体系の何処かに不備が生じたことが病という形になって現れている”ということになります。
そして「病は気から」という言葉。
”気(=自分自身で発するエネルギー)の状態を整えることで、病となった結果を正常に戻す”ということになります。逆に、”気の乱れは病に繋がる”ということですね。まさに「気の持ち様」。
心の持ち方一つで自分自身のあり方を左右するというのは意味深いことです。
こういった概念については受け入れられる人とそうでない人がいると思います。
ただ、違和感なく無意識に使っている言葉の意味するところを知ってみると、例えばある人と会った後に「フゥー、なんだか気疲れしちゃったな」と思った時、「はは~ん、こういうことか」と気付いたりするのもちょっぴり楽しいものですヨ。